歯ぐきの移植Gums Transplant

歯ぐきの移植(歯肉移植、または歯肉移植術)は、歯茎の退縮や不足した歯肉を補うために行われる外科的処置です。

主に審美面の改善や歯周病治療の一環として行われ、歯の健康や口腔内の安定を維持するためにも重要な役割を果たします。

歯ぐきの移植の内容

歯ぐきの移植は、以下のステップで行われることが一般的です。

Step1. 移植部位の準備

歯茎の後退が進んでいる部位や、必要な部分を清潔にし、移植に適した状態にします。

Step2. 歯肉の採取

移植に使用する歯肉は、通常、上あごの口蓋部分(内側)から採取されます。この部位は厚みがあり、移植に適しています。

Step3. 移植手術

採取した歯肉を後退している部分や歯茎が不足している部分に移植します。縫合糸を使って移植した歯肉を固定し、治癒を促進します。

Step4. 術後ケア

手術後、数日から数週間にわたって歯肉が回復するための時間が必要です。痛みを抑えるための薬や、感染予防のための抗生物質が処方されることもあります。また、歯科医師の指示に従い、術後のケアを行うことが重要です。

適用症例

歯ぐきの移植が必要とされる症例には、以下のようなものがあります。

1. 歯肉退縮(歯ぐきの後退)

歯肉が後退することで歯根が露出し、見た目が悪くなるだけでなく、冷たいものや甘いものに対する過敏症(知覚過敏)を引き起こすことがあります。

また、歯の支持組織が弱まり、歯が動揺することもあります。歯肉移植は、これらの問題を解決するために行われます。

2. 歯周病による歯肉損失

歯周病が進行すると、歯肉がダメージを受け、歯を支える骨や歯茎が減少することがあります。この場合、歯周病治療と並行して歯肉移植が行われることがあります。

3. インプラント治療後の歯肉不足

インプラントを装着した後、インプラント周囲に健康な歯肉が不足している場合、審美性や機能性のために歯肉移植が行われることがあります。

4. 審美的理由

笑ったときに歯茎が不自然に見える場合や、歯と歯の間に大きな隙間がある場合審美的な改善を目的として歯肉移植を行うことがあります。

歯ぐきの移植は、機能面だけでなく審美面でも大きな効果が期待されます。歯科医と相談して、自分の症状に適した治療法を選択することが重要です。

 

診療について

審美歯科

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